リアルを追求したレーシングシミュレーターの正しい作り方

これまでハンコンの設置方法やコックピットの紹介など、快適にレースゲームを遊ぶ為の環境をいくつか紹介してきました。

しかしレースゲームとしてではなく本格的なレーシングシミュレーターを目指す場合、まだまだ改善が必要だと感じる部分が調べれば調べる程いくつも出てきます。

そこで今回は、よりリアルな運転に近づける為にコックピット環境や設定を見直してみましたので、自宅で出来るレーシングシミュレーターの正しい作り方を皆さんと一緒に共有出来ればと思います♪

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モニターまでの距離を見直す

先ず私が見直したのはモニターまでの視聴距離です。

以前ゲーミングモニターの紹介をした際に「画面の高さの3倍が適正な視聴距離で、その3割近い位がレースゲームではちょうど良い」と説明しました。

確かに近すぎる視聴距離は目が疲れやすくなるので、3割近い位という感覚は今でも間違っては無いと思っているのですが、レーシングシミュレーターと言われるコックピットを見てみると、どれも明らかに私が設置していた距離より近くモニターが設置されていました。

ちなみにこちらは今まで設置していた環境で、40インチモニターに対し90cmの視聴距離です。

そこでゲーム内のダッシュボードやオブジェクトなどの映像を、現実のサイズに近く感じるところまでモニターを近づけてみたところ、40インチモニターで約70cm程の視聴距離が一番一体感があるよう私は感じました。

画像ではあまり変わってない様に見えるかもしれませんが、実際にシートに座って運転してみると視聴距離20cmの違いは大いに感じ取れ、またこの視聴距離はモニターサイズが小さくなれば、それに合わせてさらに距離を近づけても良いと思います。

さらにこれ以上大きなモニターやリビングのテレビなどでプレイされる場合は、あまり視聴距離を離し過ぎるとコックピットからの景色と現実のサイズ感が不自然に感じてしまうので、やはり距離を離し過ぎるのはおすすめしません。

視線の高さと角度を考える

モニターを見る視線については今まで色々な高さと角度を試してみましたが、コックピットからの景色が一番自然に尚且つを見ていて疲れにくく感じたのは、モニター中心より少し上をまっすぐ見れる位置でした。

モニターの55%~60%程の高さに視線を合わせると見やすく感じました。

特にレーシングシミュレーターやレースゲームは、他のジャンルのゲームとは違いプレイ中の視線はコースの先(モニターの上側)を見る事が多いので、モニターの中心より少し上に視線を合わせることは重要だと思います。

またモニターを見る視線の角度についても、下向きや上向きで長時間のプレイをすると、首や肩に疲れが出やすくなってしまうので、まっすぐモニターを見るという事も非常に重要なポイントだと思います。

ゲーム内の視野角(FOV)を正しく設定する

レーシングシミュレーターではコックピット視点でプレイする事になると思いますが、その際に重要な設定がゲーム内での視野角の調整です。

画像はPC版アセットコルサのオプション画面でFOV(Field of View)設定と記載されています。

このFOV設定ですが初期設定では周りを見渡しやすいようにどのゲームもかなり広く設定されています。しかしこれでは現実とのスピード感がおかしくなってしまい、レーシングシミュレーターとしてはリアルさに欠けてしまいます。

そこで正しいFOV設定を計算するために使うのがFOV計算機です。

FOV計算機は「FOV Calculator ゲーム名」などで検索するといくつもヒットすると思いますが、私は下記サイトの計算機がシンプルで使いやすかったのでおすすめしておきます。

Modern FOV Calculator

40インチモニターで視聴距離は70cmの場合アセットコルサではFOVを39.2°に合わせる。

ちなみにこちらがFOV調整前とFOV調整後の見え方の比較です。

【FOVデフォルト設定】

【FOV39°設定】

全然見え方が違いますよね。

そしてこれは実際に運転するとスピード感の違いにも気が付くはずです。リアルを求めるのであれば是非設定しておきたい項目ですね♪

正しいドライビングポジションを見つけよう

現実で運転する際もそうですが、正しいドライビングポジションで運転する事は快適な運転が出来るばかりでなく、長時間座っていても疲れにくくなるというメリットもあります。

またドライビングポジションは車種(コックピットの環境)や体格によって人それぞれ違いはあると思いますが、今回は基本的なポイントを説明しながら私の環境の場合での正しいドライビングポジションの取り方を説明したいと思います♪

【手順1】
お尻とシートに隙間ができないように深く腰掛ける。

【手順2】
右足でブレーキペダルを最後まで踏んだ状態で、膝に少し余裕が出来る位の位置にシートを前後にスライドさせる。

【手順3】
背中をシートバックにつけて、ハンドルの最上部に両手を合わせた時に肘が伸びきらない位置にシートのリクライニング角度を調整する。

この3つの手順に合わせてドライビングポジションを取るとかなり窮屈な姿勢になると思いますが、実際に運転してみるとこちらの方がアクセルやブレーキが踏みやすく、ハンドリングも意図しない挙動な出た時でもとっさの対処がしやすく感じるはずです。

また費用はかかりますが出来れば正しい姿勢がとりやすいゲーミングチェアや、中古でも良いので実車のシートなどを使ってコックピット環境を作る事をおすすめします。きっと私のように腰痛持ちの方には効果は絶大です!

ゲーミングチェアについては以前レビュー記事も書いてますので、良かったら参考にしてみてください♪

腰痛持ちがレースゲームの為に購入したおすすめゲーミングチェア

おわりに

レーシングシミュレーターの正しい作り方の記事はいかがだったでしょうか?

今回紹介した4つの項目ですが、今まではモニターまでの視聴距離が遠く、目線も見下ろし気味で、FOV設定も何となくの感覚値、そして肘を伸ばし過ぎていたドライビングポジションと、私自身間違って認識していた項目でもあります。

しかしこれらを正しく調整出来た事でよりリアルな運転、そしてレーシングシミュレーターに近づけたように思います。

お役に立てるか分かりませんが、良かったらハンコンの設置やコックピットの見直しの参考にしてみてくださいね♪

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