ハンコンペダル「T3PA」から異音!?自己責任で分解レビューしてみた

t3pa分解記事.jpg

数日前より私の愛用するT300RS Alcantara Editionの3ペダルユニットT3PAのブレーキペダルが踏む込む最後の部分で「コクッン」と異音を出すようになった。

ブレーキの反応自体には影響は出ておらず、今まで通りしっかりブレーキングは出来るのだがどうも音が気になります。

ちなみに私のハンコンT300RSはまだ保証期間中なので、一度販売店に相談しようかとも思ったのですが、ブレーキが効かなくなったわけでは無いので故障症状として微妙だと言う事と、T3PAを修理している記事が無かったため、まずは自分でメンテナンスついでに分解してみることにしました。

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T3PAは比較的簡単に分解できるが注意すべき点もある

※ここからは分解作業となり、今後保証を受けられなくなる可能性があるため実践される方は自己責任でお願いします。

私のハンコンは購入から4ヶ月程経過していますが、ほぼ毎日プレイしているので使用頻度かなり高い方だと思います。

しかも今までノーメンテナンスで使い続けてきたので、今後永く使い続けるには今回の分解メンテナンスは良いタイミングと言えるかもしれません。

では早速分解作業ですが、T3PAの分解は難易度としては簡単な方だと思います。

用意するものはプラスドライバーとマイナスドライバーがあれば十分に作業できるので、特別な工具を購入する必要はない。

まずはT3PAを裏返し裏面の赤丸にあるプラスネジを外していく。

t3paカバー裏.jpg

ネジを無くさないように外したネジはこの様に分かりやすくしておくと良いでしょう。

t3paネジ入れ.jpg

ネジを全て外し終えると裏蓋が外れ少し浮き上げる事ができます。

しかしケーブルが引っかかり完全には外せないので、そのまま裏蓋を回転させて中が見えやすいようにしましょう。

t3pa回転.jpg

ケーブルの先が基盤のカプラーに刺さっているのでマイナスドライバーなどでカプラーを引っ掛けて外す。

t3paカプラー.jpg

※強く力を入れすぎるとカプラーが欠けたり、基盤を痛めるので無理せず外しましょう。コツとしては左右徐々に浮き上がらせると良いです。

そうすると裏蓋が完全に外せます。

t3pa取り外し.jpg

次は青丸のプラスネジを外すと本体とペダルを分解できます。

t3pa内部分解.jpg

この内部のネジには赤いペイントが施されており、おそらくゆるみ止め用かと思いますが、普通にドライバーで外すことが出来ますし、組みなおした現在も特に不具合は出ていません。

【ネジを外す前】

ネジ外し前.jpg

【ネジを外した後】

ネジ外し後.jpg

また剥がれた状態で修理に出すと保証が効かなくなる恐れもありますので、保証期間中の方はここでもう一度考え直すのも良いと思います。

そんな事は気にしないと言う方は私と一緒に次に進みましょう!

無事ペダルと本体を外し終わると今回の異音の原因が姿を現します。

バネ受け台.jpg

ペダルのテンションに使われているバネによって、そのバネの受け台になる部分が少し削れて踏み込む最後の部分でズレが生じそれが「コクッン」という異音になっていました。

t3paバネ削れ.jpg

そこで一度バネを外し受け台部分にしっかりかみ合わせ、さらに滑りを良くするためにそれぞれにグリスアップと各ネジを増し締めしながら組み直すことでなんとか異音は解消されました♪

T3PAを分解し終わって感じた意外な感想

今回自己責任のもとペダルユニットT3PAを分解してみましたが、意外と単純な作りをしているので比較的誰にでもT3PAの分解は挑戦出来るのでは無いかと思いました。

また今回は異音が原因で分解しましたが、実際に分解してみるとホコリが大量に入っており、ホコリの束みたいなものも出てきました。

T3PA内部の基盤やケーブルは基本的にむき出しの状態ですからあまり大量にホコリが溜まってしまうのは良くないと思いますので、メンテナンスの意味でも定期的クリーニングはやった方が良いと思います。

またT300RSのレビューでブレーキペダルが重すぎると言う意見を目にするのですが、ペダルへテンションをかけているバネも容易に外すことが出来るので、各ペダルの重さも規格が合ったバネさえ用意出来れば交換が可能なのでブレーキの重さに不満がある方は交換してみるのも良いと思います。

バネ長さ.jpg
バネ幅.jpg

バネの寸法は長さが約32mm、幅が約18mmとなってました。ただどれ程の荷重量なのかは分からなかったのでここは今後色々と試してみる必要がありますね。

個人的にはブレーキペダルの重さには満足しておりそのままで良いと思っていますが、アクセルペダルは軽すぎると思うのでこちらのバネは今後交換しても良いかなと思います。

そしてこれは分解して原因が分かった上での感想なのですが、グリスアップしたバネと受け台部分は分解しない状態でもペダルの隙間から確認することができ、ここから直接グリスアップするだけで異音は解消出来たかもしれません。

なので私と同じような症状が出ている方は分解する前にまずはペダルの隙間からグリスアップしてみる事をおすすめします。

T3PAを吊り下げ式ペダルへカスタム可能か考える

実は今回保証対象外になる可能性もある分解に踏み切った要因がもう一つあります。

それはT3PAのペダルを吊り下げ式へカスタム可能なのか?です。

ロジクールのG27やG29などのペダルユニットの分解記事は多くあり、通常のオルガン式から吊り下げ式へのカスタムをされている方も多かったです。

なのでT3PAでも是非吊り下げ式へのカスタムをやってみたいと思いましたが、結論から言うとT3PAを分解し吊り下げ式へ変更するのは難易度が高そうです。

何故かと言うとG27などはペダルとバネを支えている受け台を固定さえ出来ればペダルユニットのカバーが無くても操作可能なのですが、T3PAはペダルとバネを固定する受け台がペダルユニットカバーと一体になっているため単独では固定が出来ないのです。

この様にペダルユニット自体を縦に固定出来るよう台を作れば無理やり吊り下げ式にする事は可能ですが、これでは各ペダルのポジションも結局通常通り使う方法と変わらないですし何より見た目がイマイチです。

t3pa吊り下げ化.jpg

という訳で良い方法がないか色々と考えてみましたが、今ひとつこれだ!と思える方法が思いつかなかったので、仕方なく今回は吊り下げ式へのカスタムを諦める事にしました。

しかしハンコンのカスタムは今後も続けていきますので「T3PA PRO」を買う!という方法以外で最良な方法が思いつけばまた記事にしてみたいと思います♪

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